8月25日
生活を整えたいという願望は、ある種の「操作感」を得たいという欲でもある。
意思が時間に勝つように設計して、集中力で乗り切り、達成感で1日を閉じたい。
でも、それが何日も続くわけじゃない。
きっちり組んだタスク設計、ブロックしたカレンダー、通知するPixel Watch、Google Assistant。
何重にも仕掛けたのに、集中が始まるとすべて無視してしまう日もある。
問題なのは、そのことに気づいたあとに「また今日もできなかった」と自分に呆れること。
その呆れが積み重なると、「そもそも整えるのって意味あるのか?」と投げ出したくなる。
ここにきてようやく、生活設計の再構築に本腰を入れることにした。
3段階構造と、最低ラインの明示
まずやったのは、「完璧にできたか」ではなく「どの段階でできたか」に目線を変えること。
平日も休日も、やることは3つしかない。
勉強、運動、ブログ。これだけ。
でも、それぞれを「最低・標準・理想」の3段階に分けて、
その日の体調、気分、天候、睡眠、気圧、いろんな要因に応じて、最初から達成ラインを柔らかく設定しておく。
平日モデル:
時間帯 | 内容 | 最低 | 標準 | 理想 |
---|---|---|---|---|
午前 | 過去問道場(10問)+未投稿ならブログ投稿 | 5問ぱっと解くだけ | 10問+復習+投稿仕上げ | 10問以上+復習+投稿仕上げ |
午後 | 過去問道場(10問)+ブログドラフト | 5問ぱっと解くだけ | 10問+復習+ドラフト作成 | 10問以上+復習+ドラフト作成 |
夕方以降 | 運動30分 | 5問ぱっと解くだけ+ストレッチ5分 | ウォーキング20〜30分+10問+復習 | ランニング+筋トレ+強度の高い勉強 |
この分解をしておくことで、「今日は最低でいい」と決めるだけで罪悪感が消える。
逆に集中できる日は「理想」を狙ってもいい。午前中最低から夜にかけて理想になる日があってもいいだろう。
休日モデル:
設計し直したことで明確になったのは、毎日の“最低合格ライン”がどこかということ。
- 平日は合計30問の過去問道場(午前10問・午後10問・夜10問)
- 運動は30分(最低ストレッチだけでもいい)
- ブログは投稿できなければ構成だけでも考える
休日はこの3つをこなすのが目標。
時間帯は自由。合間をうまく使ってできればいい。ダラダラでもいい。
タスク管理はGoogle Tasks。
記録の再設計:Journeyで残す、日報のフォーマット
すべての設計はここに帰結する。
崩れても戻ってこれる仕組みを残すこと。
そのための記録は、「できなかったこと」を書くんじゃなくて、「何ができたか」を書くためのもの。
使っているのはJourneyというジャーナリングアプリ。
そこに毎晩、以下のテンプレを貼って埋めるだけ。
日時は自動で記録される
✅ 今日やれたこと
- 過去問道場:〇問(午前〇/午後〇/夜〇)
- 運動:〇分(内容:____)
- ブログ:____(投稿/ドラフト/ネタ出し)
- その他:____(ToDo処理・家族会話など)
📈 今日の行動レベル
最低 🔹標準 🔷 理想 💎
最低よりの標準とかもOK
このテンプレは、自分を取り戻すための装置みたいなもの。
「書けなかった日」はスキップするし、1行だけ書く日もある。
でも、続けていくうちに、
「あ、この日は崩れてたな」
「この週はやたら集中してた」
と、波が見えるようになりそう。
“整えたい”と“戻りたい”の両立
生活を整えたいという気持ちはたぶん、
“もっと効率よく”とか“もっと強く”という願いじゃなくて、
“なるべく自然に戻ってこれる状態”をつくりたいという感覚に近い。
走れる日は走ればいいし、止まりたければ止まっていい。
でも、止まったままでいると自分を見失いそうだから、戻るルートを1本だけ確保しておく。
そのルートの中に「3段階モデル」や「通知」や「日報テンプレ」があるだけ。
僕にとっての整えるとは、“壊れない仕組み”をつくることじゃなく、“壊れても戻れる構造”を持つことなのかもしれない。
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