観測ログ #55|皮脂フィラメントとの付き合い方

日々のこと

9月24日(まえがき)
見た目はほぼ無風、触るとだけザラつく。おでこ・眉間・小鼻わき・生え際に長年いる“粒”。正体は皮脂フィラメント。病気ではない構造物。完全に消す幻想を手放し、「溜めない」「目立たせない」に舵を切る。乾燥寄りの肌でも回せる運用に組み替えたメモ。

まず決めたこと(前提のルール)

  • 爪でこすらない/押し出さない
  • スクラブ・鼻パックを封印
  • 「削る」より「ほどく」へ(角質ケアは低濃度×低頻度
  • 髪→顔の順で洗い、整髪料の残りを顔に持ち込まない

いまの手持ちから最短で組み替え(乾燥寄り前提)

  • 手持ち:メラノCC(化粧水・美容液・日焼け止め乳液)、白潤(乳液)
  • 追加するだけ:軽めのクレンジングバーム or ミルクBHA(0.5–1%サリチル酸) or アゼライン酸(10–15%)セラミド系保湿

朝(AM)――“湿らせて守る”

  1. 弱酸性のやさしい洗顔
  2. 化粧水(メラノCCを薄く)
  3. セラミド系の乳液/クリームをTゾーン薄め・頬しっかり
  4. 日焼け止め(ノンコメドジェニック表記を目安)

夜(PM)――“落とし過ぎず、ほどく”

  1. クレンジング:ミルク or バーム
     ・乾いた顔にぶどう粒1個分 → 20–30秒やさしくなじませる
     ・ぬるま湯を足して2回以上きちんと乳化 → 生え際と小鼻を丁寧に流す
  2. 洗顔は1回だけ(風呂での水洗い+上がって再洗顔の二重稼働はやめる)
  3. 有効成分はどれか1つから
     A) BHA 0.5–1%:Tゾーンだけ、週2–3回
     B) アゼライン酸 10–15%:刺激が少なくほぼ毎晩可
     C) アダパレン 0.1%:隔日→慣れたら毎晩(“できにくい地ならし”)
  4. 化粧水(メラノCCを薄く)→ 乳液(白潤。頬しっかり/Tゾーン薄め)

8週間の導入スケジュール(リスク低め運用)

  • 週1–2:夜はBHAをTゾーン、他の夜はアゼライン酸
  • 週3–4:問題なければBHAを週3まで拡張
  • 週5–6:根本から抑えたいならアダパレン0.1%を隔日で導入(BHAは週1–2へ後退)
  • 週7–8:乾燥・赤みがなければアダパレン毎晩へ。違和感が出たら一段階戻す

目安:2–4週で触感のザラつき低下、6–8週で“再充填”のスピードが鈍る。完全消滅ではなく目立たなく保つが現実解。

バームは“あり”――ただし使い方勝負

  • 選ぶ軸:軽いベース油(ミネラルオイル/MCT/イソドデカン等)、乳化が速い処方
  • 避けがち:高濃度ココナッツ油やIPM多めなど重め処方
  • 失敗パターン:乳化不足→油膜残留→詰まりやすくなる
  • 回避策:短時間でなじませ→ぬるま湯を段階的に足して軽くなるまで乳化→生え際・小鼻を徹底リンス

生え際と整髪料の取り扱い

  • セット後に生え際をぬるま湯で一拭き
  • 重いワックス/ポマード/濃いオイルは一旦退場、水性ジェル/ミスト系
  • 帽子・前髪で蒸れた日は、帰宅後に弱酸性洗顔1回だけで皮膜をリセット

やりがちNGとエラー処理

  • 爪でこする/鼻パック連投 → 色素沈着・毛穴拡大の温床
  • 有効成分を一気に複数 → 何が刺激か判別不能
  • 乾燥・粉ふきが出たら → 頻度半分・量半分、保湿を1段重く
  • 赤み・痛みが出たら → 有効成分を停止し、保湿+日焼け止めに一時退避

医療脱毛(顔)との同居ルール

  • 施術3〜7日前〜当日:BHA/AHA/アダパレンは停止(院の指示を最優先)
  • 術後48時間は低刺激洗顔+保湿+日焼け止めのみ
  • 落ち着いたらBHA→アダパレンの順に低頻度で復帰

まとめの要点(運用カード)

  • 目的は**“溜めない=再充填を遅らせる”**
  • 土台は低刺激洗顔+セラミド保湿+高SPF
  • 角質ケアはBHAかアゼライン酸から、慣れたらアダパレンで地ならし
  • バームは短時間・完全乳化・生え際まで流す
  • 生え際は整髪料の残り物管理でだいたい勝てる

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