9月24日(まえがき)
見た目はほぼ無風、触るとだけザラつく。おでこ・眉間・小鼻わき・生え際に長年いる“粒”。正体は皮脂フィラメント。病気ではない構造物。完全に消す幻想を手放し、「溜めない」「目立たせない」に舵を切る。乾燥寄りの肌でも回せる運用に組み替えたメモ。
まず決めたこと(前提のルール)
- 爪でこすらない/押し出さない
- スクラブ・鼻パックを封印
- 「削る」より「ほどく」へ(角質ケアは低濃度×低頻度)
- 髪→顔の順で洗い、整髪料の残りを顔に持ち込まない
いまの手持ちから最短で組み替え(乾燥寄り前提)
- 手持ち:メラノCC(化粧水・美容液・日焼け止め乳液)、白潤(乳液)
- 追加するだけ:軽めのクレンジングバーム or ミルク、BHA(0.5–1%サリチル酸) or アゼライン酸(10–15%)、セラミド系保湿
朝(AM)――“湿らせて守る”
- 弱酸性のやさしい洗顔
- 化粧水(メラノCCを薄く)
- セラミド系の乳液/クリームをTゾーン薄め・頬しっかり
- 日焼け止め(ノンコメドジェニック表記を目安)
夜(PM)――“落とし過ぎず、ほどく”
- クレンジング:ミルク or バーム
・乾いた顔にぶどう粒1個分 → 20–30秒やさしくなじませる
・ぬるま湯を足して2回以上きちんと乳化 → 生え際と小鼻を丁寧に流す - 洗顔は1回だけ(風呂での水洗い+上がって再洗顔の二重稼働はやめる)
- 有効成分はどれか1つから
A) BHA 0.5–1%:Tゾーンだけ、週2–3回
B) アゼライン酸 10–15%:刺激が少なくほぼ毎晩可
C) アダパレン 0.1%:隔日→慣れたら毎晩(“できにくい地ならし”) - 化粧水(メラノCCを薄く)→ 乳液(白潤。頬しっかり/Tゾーン薄め)
8週間の導入スケジュール(リスク低め運用)
- 週1–2:夜はBHAをTゾーン、他の夜はアゼライン酸
- 週3–4:問題なければBHAを週3まで拡張
- 週5–6:根本から抑えたいならアダパレン0.1%を隔日で導入(BHAは週1–2へ後退)
- 週7–8:乾燥・赤みがなければアダパレン毎晩へ。違和感が出たら一段階戻す
目安:2–4週で触感のザラつき低下、6–8週で“再充填”のスピードが鈍る。完全消滅ではなく目立たなく保つが現実解。
バームは“あり”――ただし使い方勝負
- 選ぶ軸:軽いベース油(ミネラルオイル/MCT/イソドデカン等)、乳化が速い処方
- 避けがち:高濃度ココナッツ油やIPM多めなど重め処方
- 失敗パターン:乳化不足→油膜残留→詰まりやすくなる
- 回避策:短時間でなじませ→ぬるま湯を段階的に足して軽くなるまで乳化→生え際・小鼻を徹底リンス
生え際と整髪料の取り扱い
- セット後に生え際をぬるま湯で一拭き
- 重いワックス/ポマード/濃いオイルは一旦退場、水性ジェル/ミスト系へ
- 帽子・前髪で蒸れた日は、帰宅後に弱酸性洗顔1回だけで皮膜をリセット
やりがちNGとエラー処理
- 爪でこする/鼻パック連投 → 色素沈着・毛穴拡大の温床
- 有効成分を一気に複数 → 何が刺激か判別不能
- 乾燥・粉ふきが出たら → 頻度半分・量半分、保湿を1段重く
- 赤み・痛みが出たら → 有効成分を停止し、保湿+日焼け止めに一時退避
医療脱毛(顔)との同居ルール
- 施術3〜7日前〜当日:BHA/AHA/アダパレンは停止(院の指示を最優先)
- 術後48時間は低刺激洗顔+保湿+日焼け止めのみ
- 落ち着いたらBHA→アダパレンの順に低頻度で復帰
まとめの要点(運用カード)
- 目的は**“溜めない=再充填を遅らせる”**
- 土台は低刺激洗顔+セラミド保湿+高SPF
- 角質ケアはBHAかアゼライン酸から、慣れたらアダパレンで地ならし
- バームは短時間・完全乳化・生え際まで流す
- 生え際は整髪料の残り物管理でだいたい勝てる


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