9月9日(まえがき)
画面越しの甘さ、音と酒、袖を通す一枚、背中を押す道具。節の手前で、関係の結び目をもう一度きゅっと締め直す。9月バースデー密集地帯、嬉しい悲鳴
9月バースデー密集地帯、嬉しい悲鳴
今月は誕生日が縦列駐車。通知が重なり、締切が波状で来る。
調整タスクはざっと——折半相手と金額すり合わせ、在庫確認、配送日指定、メッセージ文面の差し替え、サイズの念押し、酒の銘柄選定、eギフトの送信タイミング合わせ。うれしいけど多い。多いけど楽しい。脳内の“誰に何を渡したかマップ”が高速で更新され続け、達成音が小刻みに鳴る。
9月生まれの内訳メモ
あいぼくOへ|婚活の初速を上げる装備(ER-GK83-S)
Rと折半でボディトリマー Panasonic ER-GK83-S。腕・脚のムダ毛を“荒らさず整える”系。身だしなみの閾値が下がると、行動の初速が上がるタイプ。ここは道具で背中を押す。願掛けも込みで、うまくいけ。
ゲーム仲間Fへ|音の“即整頓”+余白(ASTRO MixAmp+ワイン)
Kと折半で ASTRO MixAmp とワイン3本。手元ノブでゲーム音とVCのバランスを瞬時に整えられるやつ。音の優先順位づけが速いと集中が切れない。7年前くらいからの三人循環プレゼント、きっかけは忘れたのに続いているのが尊い。
母へ|姿勢が勝手に伸びる一枚(UNIQLO : C)
Oとまさかの同日バースデー。UNIQLO : C の上着を一枚。羽織った瞬間の“佇まい補正”が強い。今日の喜びゲージ、体感でいつもより高め。
甥っ子へ|距離を一時無効化する甘味(サーティワン eGift)
福岡に行って会えないので 31のアイスチケット をLINEで送付。秒で届くお礼動画。またマイクラやろうな。
贈り物が好きな理由(ミニ整理)
快い“あたたかさ(warm glow)”が出るから
誰かのために使うと、ご褒美系の神経回路(腹側線条体など)が反応しやすい。寄付や贈与で報酬系が動くという実験が有名。つまり「気持ちいい」から好き、というまっとうな理由。
幸福感が上がる体験を何度もしてきたから(学習効果)
「他人のためにお金や時間を使う→自分の幸福感が上がる」という因果を示した研究がある。体験としてそれを学ぶと“またやりたい”が強化される。※一部追試では効果が小さい/条件次第の指摘もあるので、効く場面に自分がハマっている可能性。
関係が深まるから
贈与は「関係をつくる・維持する」ための人類普遍の装置。“あげる・受け取る・お返しする”の義務が関係を編んできた。三人交換の慣習が続くのは、その装置が機能している証拠。
自分らしさ・価値観の表現(アイデンティティ/効力感)
「相手を喜ばせられた」「気が利く自分でいられた」という手応えは自己効力感を押し上げる。経済学でも“純粋利他”だけでなく“与える行為そのものが気持ちいい=ウォームグロー”の動機が整理されている。
文化やルールへのフィット感
「もらったら返す」「節目には贈る」という reciprocity(互酬)の規範に沿うと、安心感や一体感が出るタイプがいる。規範に乗ることで迷いが減り、行為が軽くなる。
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