観測ログ #31|ワンオペで流れる長い時間

子育てのこと

8月31日。妻は推しの歌手のライブで外出、両親も予定が重なり、結局娘と二人きりで過ごす一日になった。
正直、親戚に頼むという選択肢はあったが、準備や説明の煩雑さを考えると面倒さが先に立つ。結果、ワンオペの覚悟を決めて臨んだ一日だった。

■ワンオペ

・朝

朝はまだ余裕があった。妻が9時頃まで家にいたため、朝食や身支度はいつも通りの流れ。共同作業のありがたさを改めて実感する。

妻が出かけたあとは、娘と静かな時間。絵本を数冊読んで、絵を指さしては「これなに?」というやりとりを繰り返す。何度も読んでいる本なのに、こちらの反応を確かめるように同じページを開きたがる。

そのうち抱っこをせがまれ、しばらくして機嫌が落ち着いた。ところがすぐにぐずりだす。寝転がって体を揺らしながらあやしているうちに娘が寝落ち。そのまま自分もウトウトと半分眠りの中へ。朝のワンオペは意外と静かに過ぎていった。

・昼

昼が近づき、こちらも切り替えを迫られる。冷蔵庫を開けると、たまごととりそぼろ、そして子ども用のアンパンマン高野豆腐。栄養バランス的に心許なく、急遽シリアルを追加することにした。

さらに薬の時間も重なり、ややバタつきながら調理開始。その間に娘が目を覚まし、布団の上でもぞもぞ動いていた。高野豆腐はあまり好みでないようで、半分も食べないうちに終了。唐突に食事が切り上げられるのは子育てあるあるだ。

気をそらせるためネットフリックスのキッズ作品を見せる。その隙に洗い物とお風呂の準備、さらにシーツの洗濯まで一気に片付ける。こういう時の効率は普段の自分からは考えられないスピード感。

それでも時間が経つと再びぐずりだす。体が熱っぽいので眠気のサイン。寝かしつけを試みながら自分も横になり、1時間ほどの休息。目が覚めた時には時計は4時を回っていた。

・買い物と散歩

午後のぐずり対策として外に出ることに決める。気分転換には外の空気が一番。スーパーに寄り、野菜のみじん切りセット、刺身、果物ゼリーを購入。さらに弁当屋で「唐揚げ弁当・超大盛」を注文。唐揚げ増量にごはん大盛り、二人でシェアすればちょうどいい分量だと踏んだ。

帰りにセブンイレブンでグリーンスムージーも購入。娘に試させるか迷ったが、こういう小さな冒険が案外記憶に残るのかもしれないと思った。

・夜

帰宅後は一気に夕食モード。買った食材をテーブルに並べ、みじん切り野菜と刺身を炒め、ケチャップで味付けして娘用のおかずに。唐揚げ弁当のごはんと唐揚げも取り分ける。

娘は唐揚げが大好きで、皿の上から唐揚げを見つけると一直線に手を伸ばす。こちらは「まずは野菜も」とバランスを意識して誘導するが、常に唐揚げを要求されるのでなかなか骨が折れる。ごまかしながら少しずつ食べさせる。

グリーンスムージーは一口試させてみると気に入ったようで、コップを手放さなかった。最後は果物ゼリー。ゼリー部分は自分が食べ、果物を娘に渡すスタイル。テーブルは散乱状態になったが、そこまで含めて「夕食」という時間なのかもしれない。

食後は二人でお風呂。ここがワンオペの最大の難所。服を脱がせ、湯加減を確認し、入浴後はすぐに体を拭いて着替え。やることが立て続けで、自分のことはほとんど後回しになる。

それでもなんとか全てを終え、ようやくリビングで一息。そこに妻が帰宅。イベントを終えて満足そうな顔を見て、今日一日の疲労が報われるような気がした。

長い一日。けれど、娘との時間は確実に濃厚で、いつか振り返るときに「二人で過ごした特別な日」として刻まれている気がする。

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