8月18日(まえがき)
義父の休眠会社を資産管理会社に再構築する計画を形にしてみた。ただ「会社を残す」だけでなく、診断士やITストラテジストの勉強を実務に結びつける最高の教材として活用できることに手応えを感じている。今日の思考整理は、休眠会社をどう立て直すか、その工程を学習観点とリンクさせながらまとめることにする。
■休眠会社を資産管理会社として再始動するまでの道のり 〜資格勉強を実務で体験する〜
背景:義父の会社を引き継ぐことに
義父がかつて経営していた有限会社は、すでに事業活動を終了し、昨年から休眠状態に。
株主は義母と妻(公務員)で、私は直接株を持たない立場。だが「将来の器」としての価値を見越し、会社を残してほしいと以前からお願いしてあった。
つまり現時点では「休眠会社」という空の箱。しかし中にはまだ利益剰余金があり、簿上には義理祖母への債務も残っている。
この状態をどう整理し、資産管理+不動産投資会社へと育てるか。ここが今日の核心。
現状の課題
- 利益剰余金が残存
- 義理祖母への債務が簿上にある
- 将来的には資産管理会社に育てたい
ゴール
- 学習ケースとして診断士・ITストラテジスト試験に活かす
- 不動産投資を法人軸に展開し、副業基盤をつくる
- 出版やECを「お飾り事業」として経費の幅を確保
- 株を子どもに徐々に贈与し、承継と節税を同時に進める
実行チャート
フェーズ0. 現状把握
- 登記事項証明書、定款、株主名簿、決算書を確認
- 会計データから利益剰余金と債務を精査
- 税務届出(青色申告・消費税課税・e-Tax)を確認
👉 診断士の財務会計の勉強そのもの。机上演習と違い、実際の決算書を前にして「債務を残すべきか」「純資産評価はどうか」を検討できる。
フェーズ1. 方針決定
- 資産管理+副業の方向性を明確化
- 利益剰余金の圧縮手段を検討(配当・役員報酬・投資)
- 自分が代表取締役に就任する体制準備
👉 経営戦略と法務の学習が実務に直結。有限会社から株式会社化やガバナンス整備など、テキストで学んだ事例がそのまま自分ごとになる。
フェーズ2. ガバナンス整備
- 臨時株主総会で役員選任・定款変更・社名変更を決議
- 代表取締役の登記変更
- 事業目的に出版・EC・不動産・資産運用を追加
- 銀行口座の再開と権限整理
👉 組織論と法務の実地演習。株主・取締役・経営権の整理は診断士2次試験の事例Ⅰそのもの。
フェーズ3. 資金圧縮
- 義母を役員にして役員報酬を設定(法人税と給与所得控除の両立)
- 株主配当を実施(妻は配当のみ)
- 出版・ECの立ち上げ費を経費化
- 法人名義で収益不動産を購入し減価償却で評価圧縮
- 義理祖母への債務は残して株価を低く保つ
👉 まさに財務戦略。株価評価の下げ方、配当と役員報酬の最適化、資産組み替えの効果は「事例Ⅳ」の現実版。
フェーズ4. 組織変更(有限→株式会社)
- 有限会社から株式会社へ移行
- 必要なら減資を行い資本金を払い戻す
👉 会社法を肌で体感。種類株式発行の検討や相続対策スキームまで視野に入る。
フェーズ5. 株式設計
- 種類株式を導入(議決権株=自分、無議決権株=妻・子)
- 非課税枠を活用して子へ毎年贈与
- 株主間契約を作成し、承継リスクを低減
👉 事例Ⅲ(組織・人事)と法務が重なる領域。承継設計を実務で練り上げられるのは貴重。
フェーズ6. 事業実装
- 出版・ECは“お飾り事業”として最低限の体裁を整える
- 不動産投資を主軸に据え、法人名義で収益物件を取得
- 減価償却を使い利益調整と相続税評価の圧縮
- クラウド会計を導入し経費管理を徹底
👉 ITストラテジスト領域。不動産管理+EC+会計をクラウドで統合する構想はIT活用そのもの。
フェーズ7. 運用開始・モニタリング
- 法人証券口座を開設して株式・債券運用
- 法人=不動産中心、個人=NISA/iDeCo中心で資産配分最適化
- 月次決算サイクルを確立
- 贈与・配当・役員報酬の年次調整をルーチン化
👉 診断士実務補習さながらの「モニタリング体制」を自分で構築可能。
学びと気づき まとめ
- 債務は残した方が株価評価を抑制できる(免除すると債務免除益で課税)
- 配当課税は避けられないが、役員報酬と組み合わせれば節税効果大
- 出版・ECは名目事業、不動産が実態の収益源
- 財務・法務・IT戦略を実務で体験できるのは学習的に極めて大きい
休眠会社の再始動は副業や相続対策の枠を超え、経営・財務・法務・ITを横断的に実践できる「リアル教材」。
不動産投資を軸に据え、出版やECを名目に経費幅を広げ、学習との相乗効果を最大化していく構想が固まった。
■今日の〇〇ちゃん■今日の勉強時間■今日のゲーム記録
なし
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